IIJ社の元同僚が、IIJ社内でOpenBSDベースのファイアーウォール製品を開発しており、その開発を助ける受託の契約をすることができた。オープンソースのOpenBSDのコードベースをそのまま使う方針であったため、デバイスドライバなど、OpenBSD本体に全てフィードバックした。OpenBSDは、Theo deRaadtというプロジェクトリーダーの統率下にあり、チームの一体感が重視されるので、貢献をする場合でも慎重を要する。OpenBSDのチームに認められるために、deRaadt氏と何度か会ったり、ハッカソンに参加させてもらったりして、開発メンバーにもなった。カナダのカルガリーで行われたハッカソンにも参加し、deRaadt氏の自宅にもお邪魔した。
貢献は主にVMwareのドライバ、仮想化関係、IPMIドライバ開発、panic挙動修正など、ファイアーウォールの運用の改善を助ける部分が多く、加えて、OCTEONを使ったEdgeRouterサポートの改善にも少し貢献した。tickless対応も目指したが、これは技術的に難しく、達成することができなかった。
- VMwareドライバ
- 仮想化
- IPMI
- EdgeRouter
- Valgrind
- stack, execve, signal
- CPU emulation
- system call wrapper
- panic/ddb
- tickless