カーネルの開発もある程度できるようになったが、やはりNetBSDで、しかも製品を開発したい、と思っていたところ、NetBSDベースの製品を開発する数少ない会社であるブレインズ社が、パシフィコ横浜の展示会に出展しており、見に行くと偶然社長がいて、NetBSDの開発がしたいと伝えると、いいよと快諾してもらえ、その約半年後入社した。
業務で使っているとはいえ、オープンソースのコミュニティーに参加するようなエンジニアはおらず、たくさんのハードウェアに囲まれ、新しいSH3 CPUの評価ボードに、NetBSDを移植したり、たくさんデバイスドライバを書いたりした。SH3/SH4に加えて、MPC5200という産業用途のPowerPCプロセッサも使い、BestCommというIOプロセッサのマイクロコードにも詳しくなった。
充実したエンジニア生活を送り多くを学ぶことができたが、最終的にとある地雷プロジェクトを担当し、盛大に失敗して居づらくなって転職することになった。
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- ネットワークカメラ、画像認識
- CPUボード
- SH3 (SH7709, SH7720), SH3A
- SH4 (SH7750, SH7751)
- PowerPC (MPC5200), BestComm
- SD/MMC
- SDホストコントローラドライバ
- MMCドライバ
- SDIO (WiFi) デバイスドライバ
- シリアルデバイス
- リバースエンジニアリング
- オーディオデバイスドライバ
- オーディオライブラリ
- NetBSDベースバージョン更新 (1.6→3)
- ユーザランドイメージ構築
- ビルドスクリプト
- 内部デバイスドライバ移植
- ブートローダ